教え子観戦記【10月5日(土)】。

プロフィール
 かつての中学校教諭時代の教え子たちの活躍を見ようとわかさスタジアムに行ってきました。

 平成26年度秋季京都府高等学校野球大会 3位決定戦 京都成章 VS 鳥羽

 京都成章には2名、鳥羽には1名の教え子。教え子たちは見事な成長を遂げていた。いわば僕からすれば教え子対決。しかも両校で主将を務めているというからもう嬉しくて嬉しくて・・・わかさスタジアムに到着するとまずアップしている彼らの姿を発見し、さらにたくましくなっている姿に感動・・・バックネットに陣取り教え子対決にじっくり浸ろうと思っていたがスターティングオーダーを聞いて電光掲示板を見るとじっくり浸るどころか目頭が自然と熱くなった。
京都成章では教え子である主将の彼が1番サード。そしてもう一人の教え子が何と〝4〟番ファースト。
1番サードで主将である彼は僕が中学校で監督をしていたときはエース。しかも彼が入学してきて、当時の3年生にストライクを取れる投手がいないという理由でまだ身体の小さかった彼を思い切って抜擢した。そして何と夏の選手権大会を一人で投げ抜き見事に優勝投手になった。その後もチームのエースとして支えになってくれた選手。もちろん練習熱心で人間的にも抜群の選手だったから今の彼を見て驚くようなことではないかもしれないが、やはり成長した姿にはジーンとくるものがあった。




4番ファーストに名を連ねた彼は中学校から本格的に野球を始めた。しかしそんなことも感じさせない
ガムシャラなプレーと堅実なファーストの守備が印象的。中学校から野球を始めたとは思えぬゲーム中の絶妙な周囲への声かけが僕は大好きだった。彼も努力家で人間性も抜群であり主将をしていてもおかしくないような人材だった。それにしても4番のコールがあった時は正直泣いてしまった。




そして鳥羽では5番キャッチャーに名を連ねていた。彼は中学校3年間でプレーヤーとしても人間としても一番成長した選手。入学当初からプレーの技術は高いものがあったがもとは横着な選手であった。しかし勝負どころでミスが出る自分と向き合い人間的に本当に進化した選手。3年生からは4番を任し、実に勝負強い選手になったことを鮮明に覚えている。また僕自身が指導してきた中でも間違いなくNo.1キャッチャーである。主将を務めるほどの人間になっていたことに本当に感動した。




試合が始まってからも彼らの打席や守備を見て、自分が監督をしていた頃に戻ったようで何度も目頭が熱くなっていた。
 試合は鳥羽高校の圧勝だった。勝負はついたが結果関係なく教え子たちは僕が教えて頃と同じように
一生懸命グランドの中でプレーしていたことが何より嬉しかった。ピンチになればすかさず周囲に声を掛けナイスプレーはすかさず褒める。彼らの野球の中に少しでも僕の野球が残っているのかなと思うと、なお嬉しかった。
 さて鳥羽高校は3位となり来春の選抜甲子園をかけた近畿大会に出場する。熱い闘志は胸の中に、平常心で戦い、是非教え子初の甲子園球児になってほしい。




インフォメーション | 08:43 PM |2014,10,14, Tuesday|


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